thap cam = 五目?
以前、こんな記事をかいたことがある。
他誌連動企画・ベトナム大衆食堂メニュー - 西貢太郎(saigon-taro)の日記
ちょっと疑問だったのが"thập cẩm" がなぜ「五目」なのか?
「五」を意味するらしき単語はない。
もちろん日本語の「五目」だって数字の「5」ではなく「多品目」を比喩的にあらわしているのだろうからそう単純ではないことは分かっている。
そこで"thập cẩm"の意味を調べてみた。
「iPhoneでベトナム語を使う−ベトナム語の辞書を追加する - 西貢太郎(saigon-taro)の日記」で導入した辞書には「越漢」辞書も入れてあり、ベトナム語の単語がどの漢字に相当するか調べることができる。
ベトナム語には中国語由来の「漢越語」といわれる言葉が多くあり、漢字との親和性は高い。
ベトナム語を漢字で表わすことができれば漢字からベトナム語の意味を推測、理解できるという訳だ。
では早速やってみる。
(越)cẩm :(漢)唫、錦(簡体字)、錦
とあります。これらから勝手に漢字をあてはめてみます。
(越)thập cẩm :(漢)十錦
いろいろな食材が使われて彩り豊かな料理を"thập cẩmというのだろうと想像し、その語感から「いい線いってるんじゃない?」と、越に入る、ではなくて悦に入ったりしています。