ビンズン省都の昇格とベトナムの都市のランク分け

最近、ベトナム東南部ビンズン省の省都Thủ Dầu Mộtが「町」から「市」へ昇格したとのこと。
「町」から「市」への昇格とはベトナム語では何から何に変わったんだろう?
こちらの記事と見比べながらあれこれ検索して調べてみました。
どうやら 「thị xã から  thành phố に昇格した」 ということのようです。


まず見つかったのは英語の記事。
Binh Duong: Announcing the establishment of Thu Dau Mot city
ここでは、Thu Dau Mot Cityの設立、urban area- type 3からurban area- type 2の基準を満たすようになったこと、この2点が書かれています。
やはり「city=市」となったようです。が、これはベトナム語では何にあたるかわかりません。
urban area- type 2とかいうのも地方行政区画の第二級行政区や第三級行政区とはどうも違うようです。


この英文記事とほぼ同内容と思われるベトナム語記事を見つけました。
Thành lập thành phố Thủ Dầu Một thuộc tỉnh Bình Dương
ここには、
見出しが Thành lập thành phố Thủ Dầu Một thuộc tỉnh Bình Dương となっています。
「ビンズン省直轄トゥーヤウモッ市の成立」です。
これでわかりました。
Thủ Dầu Mộtはビンズン省直轄市に昇格したのです。
では何から?
thị xãから。


thị xãはwikipedhiaでは「市」と訳されています。thị xãを漢字に逐語訳すると「市社」になるのでそれも間違いではないのでしょうが、ベトナム的には「町」という感覚のようです。


ベトナムにおける「市」とは「thành phố=中央または省の直轄市」のことなのだと思われます。
「thành=城」ですから、「城」を 名乗れるのは直轄市のみ、ということでしょうか。
といっても中国語では「城=city」、「市=market」なので当たり前と言えばあたり前ですが。


最後にurban area- type 3からurban area- type 2 について。
Phu Yen News - Building up Tuy Hoa city into a type-2 urban area: 47 out of 49 criteria achieved
この記事から推察するにベトナムは都市のランクに関して都市や田舎などその性格別に細かい規定があるようですね。
urban area- type 2の要件をクリアすることが省直轄市になる条件なのかも知れません。
そうするとurban area- type1が中央直轄市の条件なのかも。


次の目標は「中央直轄ビンズン市」を狙っているのでしょうかね。