人権支援団体に働く人の給料

知り合いの20代のベトナム人女性がある人権支援団体に勤めている。
ワールドワイドの組織のようだが、結構いい給料をもらっているらしい。
なんか見覚えがあるなあ、と思ったら知っている団体だった。
Habitat for Humanity Vietnam


この団体には以前寄付?をしたことがある。
昔、住んでいたアパートの受付をしていた学生の女の子呼び止められたので何かと思ったら、受付にTシャツとかアクセサリーとか絵葉書とかが並べてあり、どれか買ってくれと言う。
売上は恵まれない人たちの為に使われるからと熱心に頼んでくる。
路上でお金を恵んだり、花を買ったりするのは行き先がうさんくさくて嫌だが、これなら確かな団体らしいので少しはベトナム社会に貢献するか、とTシャツを買った。


こういう団体だから、収益ミッションは当然無い。おそらく集めた募金の範囲内で寄付をしたり援助をしたりしているのだろう。それはそれでわかるのだが、そういう風に多くの人から募金などを集めて運営していて、収益や売上の縛りも無い団体の職員が、一般の事業会社のベトナム人スタッフ達の何割も多い高給をもらっているというのは、やはり解せない気がする。
もちろん全てボランティアでやるのは無理があるというのはわかる。
しかし何か間違っている気がする。


 日本でも日本テレビが24時間テレビをやってたが、番組を作るのに莫大な制作費が投入されているという。僕はあんまりこの番組が好きじゃなくて番組をつくるよりその制作費を寄付した方がいいんじゃないの、などと皮肉ったりしてるのだが、実際はこういう番組で寄付を募ることでより多くのお金が集まるだろう。でも、その過程で、テレビ会社やタレントや番組に関わる多くの人々にお金が流れている。悪い言い方をすると、援助を募るという大義名分の下、巧妙な集金システムが構築されているような気もする。


経済的になりたたなければこういう活動は継続できない。
一過性の活動にしないためには、単に善意だけに寄りかからないビジネスモデルが必要なのだろう。


わかっちゃいるけど、やな感じ。